バリ島は、赤道直下インドネシアの小さな島で、アジア大陸からオーストラリア大陸に連なるインドネシアの島々の真中にあります。 世界の人々を魅惑して止まない、無限の魅力が詰まった「最後の楽園」と言われています。世界中から、そして、遠くヨーローッパ諸国からも多くの観光客が訪れています。 バリ島では、毎日ゆっくりと時間が流れています。ゆるやかなバリの時間に身も心も任せてのんびりと一日を過ごしたり、観光地巡り、マリンスポーツ、ショッピング、伝統舞踊鑑賞、質の高いスパマッサージ、バラエティに富んだ食事など、アクティブに過ごしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。普通のリゾート地のようなきれいな海や山などの自然だけでなく、人々の温かい笑顔、荘厳なガムランの響き、軽快なジェコッグ(竹の楽器)、驚くほど緻密な彫刻や絵画、洗練された舞踊、エキゾチックな街の匂いなど異彩を放ちつつも、懐かしさや文化・歴史を感じることができる心地よい島です。 私は、20年前、貿易の仕事でインドネシアに長期滞在中、バリ島を訪れて以来、その魅力に取り付かれました。以来、20回以上も繰り返し訪れましたが、決して飽きることはありません。バリ島は、私にとって癒しの場であり、活力の源泉であり、アイデアの宝庫です。 建築やデザインにおいて、バリスタイルは、今では有名になりましたが、弊社SUZUKAは10年以上も前から、自社の建築のスタイル・色彩などにバリスタイルを取り入れてきました。バリ島の空間の色彩や彫刻、建築センスやデザインは、バリ独特の文化(歴史、伝統、独自の宗教、芸術、音楽など)と、ヨーロッパの文化が融合して出来上がりました。戦後、ヨーロッパをはじめ多くの先進国から芸術家が、バリ島に移り住みました。例えば、芸術家ヴァルター・シュピースは、バリ島古来のさるの踊りを元に、ケチャックダンスを今の形に完成させたことで知られており、舞踏だけでなくバリ芸術全般に大きな影響を与えたドイツからの移住者として有名です。彼は、1930年代に東西文化の架け橋となって、バリ島の芸術を高めました。シュピースをはじめ多くの移住者からの芸術や文化をバリ島は、見事に吸収・昇華して、この島は、類を見ないくらいの奥行きの深さとセンスの良さをもったところになっています。 また、バリ島では、まちづくり意識も高く、法律で椰子の木より高い建築物を建てることができないことになっています。ヌサドア地区は、高級リゾートとして有名なエリアですが、ヒルトンホテルなどのすべての高級ホテルは、広大な敷地の中に低層の環境にマッチした建物を建てています。 下記の写真は、今回(2006年10月)に宿泊したヌサドア・ビーチ・ホテルですが、雰囲気は他のホテルも似ており、自然と芸術を感じる造りになっています。 弊社では、世界からの優れたデザイン・色彩・アイデアを取り入れた住宅や店舗づくりを、積極的に進めていきたいと考えています。 日本もバリ島のように、世界からの文化を上手に取り入れながら、日本独自の文化を高めてよりセンスアップできれば、すばらしいことだと考えます。自らの文化を大切にして自信を持つと同時に、世界から学び、センスアップしていくことが、繁栄につながるということをバリ島は、教えてくれているような気がします。 |
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ホテル・ベランダからの景色 | ホテル中庭 | 石と木のマッチしたベランダ |
ホテルのフロントゲート中央の門扉 | ホテルエントランス | ロビー下G階の噴水彫刻 |
ホテル吹抜ロビー | 吹抜トラス | ホテルルーム・ドア |
廊下と階段 | 中庭休憩スペース | 廊下 |
スパ・エントランス | スパ・エントランス・アプローチ | スパ・スイミングプール |
スパ受付入口 | パーゴラ廊下 | チャットエリア |
バリ島の住宅へ |